学校長挨拶

福島県立いわき海星高等学校
 校長 松本 善法
 
 本校は、全国有数の港町にある福島県いわき市小名浜の風光明媚な県立三崎公園のふもとに位置しています。
 
 福島県唯一の水産・海洋系高等学校として、創立85年の歴史があり、昭和9年4月、県内水産業界の人材養成の目的に、福島県水産試験場に福島県水産講習所が併設されたのが本校のはじまりです。その後、昭和18年に福島県小名浜水産学校、昭和23年に福島県小名浜水産高等学校、そして平成7年に、水産系の教育内容にマリンスポーツ・マリンレジャー系が加えられ、福島県立いわき海星高等学校と改名され、現在に至っています。その中で幾多の学科改変が行われ、現在は、本科に海洋科、食品システム科、情報通信科、海洋工学科の4学科12クラスと専攻科に海洋科、無線通信科、機関科の3学科6クラスを有しています。
 
 本校の校是は、 
① 国際社会に羽ばたくチャレンジ精神旺盛な人材育成 「挑戦」
② 自立心に富んだ創造性豊かな人材の育成 「創造」
③ 常に前進する明朗で強靭な人材の育成 「前進」
 からなっております。この校是を教育の柱として、福島県の漁業の担い手として、あるいは地域産業の原動力として政界・官界・経済界で活躍し、地域に大きく貢献しています。平成最後の卒業生を含め、本校の卒業生は8818名になりました。
 
 さて、本校は平成23年3月11日に発生した、東日本大震災による津波で、校舎1階や実習棟、体育館や寮など甚大な被害を受けました。復旧には、多くの皆様からご支援やご協力、ご声援をいただき、また震災復旧工事に関わっていただいた多くの工事関係者のおかげをもちまして、平成26年9月3日には復旧工事落成記念式典を行うことができました。
 
 今年3月で震災から8年目になり、グランドの工事や校舎周辺を含めて、学習環境が震災前の状態に整い1年が経過しました。また、第6代目となる練習船「福島丸」も1年目の全ての乗船実習が無事に終わることができました。多くの皆様方へ感謝とお礼を申し上げます。
 
 今後は、本校の校是のもと、授業や専門的な実習、練習船「福島丸」での乗船実習などの多くの教育活動をとおして、水産・海洋系に関する知識や実技を学び、さらに「海技士」や「無線通信士」をはじめ多くの高度な資格取得に挑戦しながら、地域産業や海洋系産業を担う人材育成に全校あげて取り組んでいきたいと考えています。
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