食品システム科だより

食品システム科3年 実験の様子を紹介します

<H30-129>

今回は食品システム科3年生の実験です。

唾液と、大根を用いて、デンプンの分解実験を行いました。

 

 

まずはデンプン粉を溶解して、デンプン溶液を調整します。

 

  

 デンプン溶液に薄めた唾液をいれた試験管と、

何も入れていないデンプン溶液だけの試験管を準備します。

これを37~40度に温めたお湯に入れ10分以上温めます。

 

 

温めた試験管中の溶液に、ヨウ素溶液を加えます。

ヨウ素デンプン反応により、デンプンが含まれている溶液はヨウ素が反応し、青紫色に変色します。

 

以下の結果になりました。 

試料 デンプンのみ デンプン+唾液
反応前 透明 透明
反応後 青紫色 変化なし

唾液を入れた方は変化が見られなかったことから、唾液によってデンプンが分解されたことがわかります。これは、唾液中に含まれる消化酵素であるアミラーゼがデンプンを加水分解するためにおこります。

 

 

次に、大根をすりおろし、ガーゼで汁を絞り取ります。

この大根汁を使い、上記の実験と同じ工程で試験管に準備し、加熱していきます。

 

 

温めた試験管中の溶液に、ヨウ素溶液を加えます。

 

以下の結果になりました。

試料 デンプンのみ デンプン+大根汁
反応前 透明 白色
反応後 青紫色 変化なし

大根汁を入れた方は変化が見られなかったことから、大根汁によってデンプンが分解されたことがわかります。大根にはジアスターゼという消化酵素が含まれており、この酵素がデンプンを分解するためおこります。

 

体内の消化作用と、体外から摂取する食物が持つ消化作用がどのような反応を示すのか、確認することができました。

おつかれさまでした。