食品システム科だより

食品システム科の活動内容を紹介します

食品システム科3年生 実験の様子を紹介します part5

<R2-83>

11月25日(水)、食品管理の実験風景。

今回の実験は、ビタミンCの役割を学習します。

 

まずは、ビタミンCを加えたスチールウールと、加えないスチールウールで酸化と還元の様子を比較しました。

ビタミンCを片方に加え、酸化反応を引き起こすため両方に過酸化水素水を加えます。

 

 

片方は酸化されて赤いさびができたのに対し、ビタミンCが入ったスチールウールはビタミンCの還元作用により赤いさびを防ぐことができました。

 

同様に、ビタミンCを加えたリンゴと、加えないリンゴを空気中に放置し、酸化の様子を比較しました。

ビタミンCを加えたリンゴは酸化による褐変を防ぐことができました。 

 

次に、レモンやお茶、スポーツ飲料、リンゴの絞り汁をヨウ素溶液に滴下して、還元作用による色の変化からビタミンCの含有量の多い少ないを調べました。

 

お茶やレモンをヨウ素溶液に加えると色が透明に変化し、ビタミンCの多さがうかがえました。

対して、リンゴ、スポーツ飲料では変化が弱く、ビタミンCは含まれていないようです。

 

 最後にビタミンCの還元作用の確認や還元作用を利用したビタミンC含有量についてまとめました。

たくさんの生徒がお茶に含まれるビタミンCの多さに驚いていました。

食品システム科1年生 実習の様子を紹介します part4

<R2-73>

10月14日(水)、水産基礎の実習風景。

今回の水産基礎は、うどんを作りました。

 

 

 

 

粉をふるいにかけ、食塩水を加えながら入念に捏ねていきます。

 

 

適度な固さになった生地を、均等になるよう丁寧に伸ばしていきます。

 

 

 伸ばした生地をできるだけ細く切っていきます。

 

 

思うような細さに切るのが難しいです。

 

 

切った麺を熱湯で煮ていきます。

 

 

煮終わった麺はすぐに冷水につけ、しっかりと冷めたら麺の完成です。

 

 

うどんのスープは、かつお節、昆布、煮干しからだしを取り、味付けして作りました。 

 

 

 

試食の様子。

 

『捏ねるのが大変』『細く切るのが難しい』など、作業に苦戦しながらも、一からうどんを作り上げる事ができました。

できあがったうどんはみんなで美味しくいただきました。

 

食品システム科3年生 実験の様子を紹介します part4

<R2-66>

9月14日(月)、食品管理の実験風景。

今回の実験は、市販のじゃがいも内に含まれているデンプンを分離し、含有量を調べます。

 

メークイン、だんしゃくいもの2種類を使い含有量の違いを調べます。

 

 

皮を剥いてすりおろしたじゃがいもをさらし布で包み水中で揉み出します。

 

 

揉み出した溶液をしばらく静置します。

下層にデンプンが溜まるので、そっと上澄みを捨て再度水を加えます。

 

 

吸引ろ過装置で溶液を濾過していきます。

 

 

デンプンを分離できました。

 

 

このままでは水分を含んでいるので、恒温器で一度乾燥させます。

 

 

乾燥させたデンプン重量を測定し、計算でじゃがいものデンプン含有量を導いたら操作終了です。

 

 

だんしゃくいもとメークインではデンプン含有量に明らかな差が見られることがわかりました。

だんしゃくいもを使う料理、メークインを使う料理、2種類の料理の特徴、デンプン含有量の違いを考慮し、どんなことが考えられるのか、 各々がそれぞれの考察を立て、デンプンへの理解を深めました。 

食品システム科1年生 実習の様子を紹介します part3

<R2-65>

9月9日(水)、水産基礎の実習風景。

今回の水産基礎は、松下海岸公園にて海洋生物の生物採集調査を行いました。

 

 

生物採集調査に関しての事前説明。

 

 

 

 

フィールド内を探し回り、海洋生物を見つけていきます。

 

 

いろいろな海洋生物を見つけることができました。

 

  

採集した海洋生物は写真に収め、自分たちがどんな生物を発見したのかを学習しました。

 

聞いたことがあっても実際に見たことはないといった生物もおり、調べていく中で『この生き物がそうなんだ』といった驚きや発見がありました。

食品システム科1年生 実習の様子を紹介します part2

<R2-58>

水産基礎の実習風景。

今回の水産基礎では、顕微鏡による生物の観察を行いました。

 

  

 

 

 生物を観察しながらスケッチします。

 

1年生は顕微鏡を使っての初めての実習になりました。

 ピント調整など苦戦することもありましたが、普段目にすることができない顕微鏡越しのミクロの世界には驚きの声があがりました。

 

食品システム科3年生 実習の様子を紹介します part3

<R2-37>

6月19日(金)、課題研究の実習風景。

今回の課題研究では、本校で製造しているサバの水煮缶詰、ゆで小豆缶詰を使用した創作料理を試作しました。

  

 

実習の様子 

 

 

 

【完成した料理】

 

 

   さばのオムレツ              さばのトマトリゾット

 

 

さばじゃが                さばカレー

 

 

さば缶のそうめん風                あんこパイ

 

上手にできた料理がある一方、思う通りにいかなかった料理もありました。

カレーは塩見が強くとろみが少ない、あんこパイは中のもちが固くなってしまった、リゾットは酸味が強かったなど、試作を通して様々な反省点が見えてきました。

次回以降は今回の反省を活かしつつ、よりよい創作料理に挑戦していきます。

 

食品システム科3年生 実験の様子を紹介します part2

<R2-33>

6月24日(水)食品管理の実験風景。

今回の実験は中和滴定を行いました。

醸造酢に含まれている酢酸濃度を求めます。

 

 

練習の様子

1/10倍に希釈した酢に、水酸化ナトリウムを滴下していきながら中和点を探っていきます。

 

塩基性に反応するフェノールフタレインという指示薬が入っているので、中和されたときに色が変化します。

キレイな薄ピンクになれば成功です。

1滴でも多ければ濃いピンク色になってしまいます。

 

失敗や成功を重ね、何度も練習していきます。

 

 

練習後は試験を行いました。

一人一人、練習したことを活かしながら試験に臨みます。

 

 

中和点が判明したら、使用した水酸化ナトリウムの量から酢酸の濃度を導き終了です。

 

精緻な作業が必要とされる実験で、失敗も多くありましたが、全員が諦めずに挑戦していくことができました。

食品システム科1年生 実習の様子を紹介します part1

<R2-6>

6月3日(水)、1年生水産基礎の実習風景。

今回の水産基礎は、今後行うカッター実習に伴い、避難経路の確認を行いました。

 

 

実習中の避難場所3カ所を確認

 

実習艇庫の場所を確認し、今後の実習について説明を受ける生徒

 

災害時の対応、実習についての心構え等、実習の準備段階として様々な説明がありました。

今後は実際にカッターへ乗り込み、本格的に実習を行っていきます。

R2年度 食品システム科3年生 実験の様子を紹介します Part1

<R2-5>

6月1日(月)食品管理の実験風景。

今回の実験はタンパク質の呈色反応を行いました。

ビゥレット反応、キサントプロテイン反応、ニンヒドリン反応の3つの反応を試験します。

 

 

調整した卵白溶液に、それぞれの試薬を入れていきます。

 

 

色の変化が起こりタンパク質の呈色反応が確認できました。

 

 「普段の授業で名前だけは知っているけれど、イメージがわかない」という意見も多い呈色反応ですが、実際に自分たちで実験を行ったことで、理解が深まってくれたことと思います。

 次回以降も様々な実験に挑戦していく予定です。

食品システム科1年生 外部講師による実習を行いました part2

<H31-141>

2月26日(水)、イオンモールいわき小名浜店より鮮魚部門を担当されている上野代氏をお招きし、1年生を対象とした調理講習会を行いました。

今回は、ホッキ貝の刺身、イワシの開きについて教えていただきました。

 

【ホッキ貝】

挨拶の様子

 

 

ホッキ貝の全体説明

 

 

  

 アドバイスをいただきながら、貝を剥いて刺身にしていく

 

 

完成!

 

【イワシ】

 

全体説明の様子

 

 

苦戦しながらも捌いていく

 

 

捌いたイワシは フライにしました

 

 

終わりの挨拶の様子

 

上野代先生から、細かく丁寧なご指導をいただき、苦戦しつつも楽しみながら生徒全員が最後までやりきることができました。

普段の実習で取り扱うことがないホッキ貝のむき方や、より早く効率的なイワシの捌き方など、大変勉強になりました。

今回の経験から、もっとたくさんの水産物に興味を持ち、いろいろな水産物の調理に挑戦していってほしいと思います。

上野代先生、この度はありがとうございました。

食品システム科2年生 外部講師による実習を行いました

<H31-139>

2月25日(火)、市内にあるフランス料理店「レストランルミエール」より、蛯名俊治氏を外部講師としてお招きし、食品システム科2年生を対象とした調理講習会を行いました。

今回は、ピザとキヌアサラダの2種類について作り方を教えていただきました。

 

【ピザ】

 

全体説明の様子
  

 

ピザ生地を捏ね、ラップをしてしばらく寝かせる

 

 

焼いている途中で膨らまないよう、伸ばした生地にフォークで穴を開けていく 

 

  

ピザ用の具材をカット

 

  

チーズやカットした具材をトッピングしてオーブンで焼いていく

 

完成!

 

【キヌアサラダ】

 

野菜をカットしていく

 

 

カットした野菜と、キヌア、鶏肉を合わせ、調味していく

 

 

お好みでこしょうを振ったら完成!

 

【試食の様子】 

 

 

完成したピザとキヌアサラダを美味しくいただきました

 

 

わかりやすく丁寧なご指導をしていただき、生徒全員が楽しみながら取組むことができました。

調理方法に限らず、専門家の視点から大変興味深いお話も聞くことができ、とても勉強になりました。

蛯名先生、この度はありがとうございました。

卒業生の声を聴く会

<H31-137>

2月21日にいわき市の病院から本科卒業生である白土さんをお招きしました。

白土さんは調理部門を担当しており、病院の患者さんへ日々の食事を提供されています。

今回、食品システム科1年生、2年生を対象とし、仕事についてのお話をしていただきました。

 

 生徒へ話をする白土さん

 

  

 生徒の様子

 

仕事に関する話や、就職に向けての取組み方、在学中の過ごし方など、雑談も交えた和やかな会のなか、先輩から多くのアドバイスをしていただきました。

生徒からは積極的に質問もあり、 全員が白土さんの話へ熱心に耳を傾けておりました。

身近な卒業生の声を聴く大変貴重な経験となりました。

白土さん、この度はありがとうございました。

食品システム科1年生 外部講師による実習を行いました

<H31-134>

1月29日(水)、手ごねパン教室Kitchen Breadより講師の加藤さゆり先生をお招きしました。

食品システム科1年生を対象にチーズクッペ、ハムマヨの2種類のパンについて作り方を教えていただきました。

 

  

全体説明

 

  

 

材料を混ぜ合わせこねていく

 

  

 

こねた生地をホイロにいれ一次発酵させる

 

 

一次発酵がきちんとできたかフィンガーテスト(左)で確認し、ガス抜き(右)を行う

 

 

 正確に12分割した生地を丸め直し、10分間休ませる(ベンチタイム)

 

 

 

生地を成形し、ホイロに入れ二次発酵させる

 

 

 

オーブンで焼成

 

 

最後に粉パセリをふったら完成です

 

 わかりやすく丁寧なご指導のおかげで、生徒全員が楽しみながらパン作りに取り組むことができました。

できあがったパンは美味しくいただきました。

 加藤先生、このたびはありがとうございました。

食品システム科3年生 実習の様子を紹介します part1

<H31-119>

11月25日(月)3年生課題研究の実習風景。

前回の授業で生徒が考案したイワシを使ったレシピを使用し、試作を行いました。

 

 

生徒が作成したレシピ

 

 

 

作成したレシピをもとに試作を行う

 

 

完成した試作品

いわしのつみれ汁、いわしハンバーグ、ピーマンとシイタケのいわし詰め

 

「美味しくできたが、もう一工夫あるとさらに良かった」などといった声もあり、いろいろな反省点が見つかりました。

 次回は、今回の反省を踏まえ、よりよい創作料理にチャレンジしていきます。

食品システム科3年生 実験の様子を紹介します part4

<H31-118>

11月22日(金)課題研究の実験風景。

今回は食品の凍結貯蔵実験を行いました。

 

  

試料はいんげん、アスパラガスを使用。

はじめにウォーターバスでゆでたものを試食し、最も食べやすいゆで時間を調べる。

 

 

最適ゆで時間から次の3つの試料を用意し袋に小分けする。

A:最適ゆで時間でブランチングした試料

B:最適ゆで時間の半分の時間でブランチングした試料

C:ブランチングせずそのままの試料

 

※ブランチング・・・品質劣化の原因となる酵素作用を不活性化する加熱処理。

 

   

 A、B、C、それぞれの試料を、-18℃で凍結貯蔵。

 

  

   

3日後、凍結貯蔵した試料をウォーターバス中で解凍。

 

 

解凍した試料の官能評価を行う。

 

官能評価の結果、ブランチング処理のあった試料となかった試料では味に差が出ることが分かりました。

同じ凍結貯蔵でも、凍結前の処理によって明らかな差が出ることに生徒たちからは驚きの声が上がりました。

食品システム科3年生 実験の様子を紹介します part3

<H31-116>

11月19日(火)食品管理の実験風景。

今回は市販のかんぴょうを用いて食品添加物の定性実験を行いました。

 

使用したかんぴょう。

 

 

 

 

カットしたかんぴょうとリン酸溶液を容器に入れ、ヨウ素カリウム・デンプン紙をセットします。

 

試料中に亜硫酸塩が含まれていれば、試料をリン酸酸性にすることで遊離したSO₂ガスが、水で湿らせた試験紙のヨウ素酸カリウムと反応し、遊離したヨウ素が試験紙のデンプンと反応することで紫色を呈します。

 

 

時間の経過と共に紫色の線が現れました。

 

実験結果よりかんぴょう中には亜硫酸塩が含まれていることが分かりました。 

亜硫酸塩は食品の漂白を目的として用いられる食品添加物です。

身近な食材にこうした食品添加物がどういった目的で利用されているのか、実験を通して確認することができました。

食品システム科1年生実習の様子を紹介します Part2

<H31-105>

10月23日(水)水産海洋基礎の実習風景。

今回はキーマカレー、パンプキンブレッドを作りました。

クラスを二つに分け実習を行います。

 

 

全体説明

 

【キーマカレー】

 

ご飯は鍋を使用して炊きました。

鍋で炊くのは初めての生徒もいましたが、ふっくらと甘みのある美味しいご飯ができました。

  

 

野菜は焦がさないように丁寧に炒め、ルーは異なる二つの物を混ぜて使用しました。

 野菜の甘みがあり、辛さがしつこくない食べやすいカレーとなりました。

 

 

【パンプキンブレッド】

 

かぼちゃは裏ごしします。

 

  

裏ごししたかぼちゃを生地に混ぜ、オーブンで焼いていきます。

 

 

 状態を見ながら焼いていき、完成です。

しっとりとしたほどよい甘みのあるパンプキンブレッドができました。

 

 

どちらの実習も美味しい物ができあがり、生徒は楽しんで授業に臨むことができました。

1年生は今後も様々な料理に挑戦してきます。

 

食品システム科1年生 実習の様子を紹介します part1

<H31-63>

1年生1学期最後の実習はパウンドケーキを作りました。

 

全体説明

 

  

粉類を計量し、ふるいにかけていきます。

 

 

材料をしっかりと混ぜ合わせていきます。

 

 

型紙に流し込みます。

 

 

オーブンで30分ほど焼いたら完成です。

 

 

上手に焼き上がりました!

 

初めてパウンドケーキを作ったという生徒もいる中、みんなで協力して実習に取り組みました。

最後は焼き上がったケーキを班のみんなで美味しくいただきました。

食品システム科2年生 沿岸航海実習を行いました

<H31-62>

食品システム科2年生が、福島丸での沿岸航海実習に参加しました。

令和元年7月8日(月)から11日(木)まで3泊4日の沿岸航海実習で、東京まで行ってきました。

 

  

小名浜港から出港の様子

 

救命胴衣に関する説明

 

 

船内での作業の様子

食事当番やブリッジでの当直の実習を通し、船での仕事について学びました。 

 

 

 船上での様子

 

  

東京では豊洲市場、築地場外市場を見学しました。

 

 

アクアパーク品川を見学しました。

 

 

東京出港

 

 

帰港の様子

 

 

不慣れな船上での生活で大変なこともありましたが、皆が一致団結し助け合いながら乗船を乗り越えることができました。

様々な体験を通し、出航前より一回りも二回りも大きく成長し戻ってきた皆さんの今後の活躍に期待しています。

食品システム科3年生 実験の様子を紹介します part2

<H31-52>

今回の実験は培地の作成、および空中からの落下細菌の採取・培養実験を行いました。

※ 培地・・・細胞や微生物が成長しやすいように人工的に作られた環境

 

使用した寒天培地(顆粒)

 

  

 寒天培地を加温しながら蒸留水に溶かす

 

  

オートクレーブにて溶けた培地を滅菌状態にする

 

  

 滅菌した培地をシャーレに入れ、各検査場所で落下細菌を採取する

 

 

左:恒温乾燥機に入れ、細菌の繁殖しやすい温度帯で一定期間培養

右:培養後、細菌が繁殖した様子

 

  

 培養した細菌のスケッチ

 

普段目に見えることのできない細菌ですが、培地を利用することで目に見える形となり、どういった環境に細菌が多くいるのか確認することができました。

生徒たちも自分たちが生活している環境に想像以上に細菌がいることが分かり、驚きの声が多く上がりました。